【要素技術開発】回転検知のための、ホールIC動作実験
回転検知の要素技術開発
スピニングリールに取り付けてローターの回転を検知するセンサとして、磁気センサを選定しました。
回転を読み取るべく、実験を重ねていきたいと思います。
ホールIC
ホール素子という磁気に反応する半導体があります。磁石のN極S極に反応して電気信号を取り出せるため、センサに応用できます。
しかし、電気信号が微弱なため、実際にセンサとして使うには別途、信号増幅回路などを追加しなければならず、少々面倒です。
ホール素子に必要な周辺回路などを一つのICにまとめたのが、ホールICです。電源を繋げば動作するので、とてもカンタンに使えます。
使ったホールIC EM512
部品箱にあった部品です。
部品と一緒にあったデータシートのコピーによると、
製造メーカー:旭化成電子
型番:EM512
のようです。
Googleで適当に探すと、Webでもデータシートが見つかりました。
ICの動作としては、磁極に応じて、出力がハイ・ローと変化するようです。
動作実験
内容
ホールICに電源とLEDを繋げ、磁石に反応してLEDが点滅することを確認します。
使ったICの出力は、ハイ・ローの2段階なので、LEDは点灯・消灯の動作をするはずです。
回路
回路は以下の通り。
ICの動作電圧が4.5V以上20Vまでだったので、今回は9VのACアダプターから電源を供給します。
ICの出力は、(表現が正しいか分かりませんが、)プルアップ抵抗付きのコレクタ出力になっています。データシートによると吸い込む方向に電流を15mA流せるため、LEDは図のような配線になっています。
全体の回路はブレッドボード上に組み立てます。
動作
動かしてみましょう。電源を供給しただけでは、LEDは点灯しませんでした。
今回の初期出力はハイだったようです。
今回用意した磁石は、シート上の磁石。
磁石を近づけて動かすと、見事、動作しました。
まとめ
ひとまず、ブレッドボード上で、ホールIC単体の動作を確認できました。
今回使ったICは電源が4.5V以上出なければ動作しません。ボタン電池1固定程度の原電を想定した装置を目指しているので、電源が2V程度から動作するICを選定する必要があります。選定は課題としたいと思います。
次は回転の読み取りを実験したいと思います。
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